Mrﾅｶﾓﾘの熱血画廊

あれは7年前、港川中学校の男子バスケ部の顧問をしていた時の夏の最後の地区大会でのこと、練習試合では負けたことのない相手に１回戦で大苦戦をした。残り時間あとわずか、３点リードされている。これまで、何度も窮地を救った３点シューター起死回生のシュート！

・・・・・はずれた。

頭を抱えた瞬間、・・・・・ピーッとファ－ルの合図。？？？
相手のファールだ！シュートしている相手に対するファールだったのだ！

うおおおおおお！大歓声が沸き上がる！

残り時間はあと４秒で止まっていた。

３回のフリースローが与えられた・・・・３回入れると同点！

すかさずタイムアウトを取り作戦を練る

シューターには、凄い重圧だっただろう！　
１本目・・・・はずれた。相手は大歓声！
これでフリースローによる同点はない。


２本目・・・はずれた！またしても大歓声が沸き上がる！！　


３本目　・・・何とか入る。これで２点差・・・
後は、相手ボールを奪って１ゴール入れるしかない！！

４秒は残ったまま、相手ボールのスローイン・・・　コート内にいる相手に
ボールがわたれば４秒進むことになる。

相手がキープすれば負けが決まる。・・・・

だが、港川の子供たちはあきらめていなかった。

な・なんと我がチームのキャプテンが相手ボールをインターセプト！！！！
ゴ－ル前にいるエースにパスしレイアップシュートを放つ！
・・・
・・・
・・・

ブザーと一緒にゴールが決まった！！！


奇跡が起こった！　
騒然となる体育館！
相手チームの監督も審判もこの私も目があったがそれぞれがそれぞれの思いを訴えているような不思議な瞬間！
（今考えれば・・・４秒以上かかったかも？？？）

　結局、延長戦で勝ち！　その後、３位に入り県大会へ・・・

この死闘は、今でもはっきりと覚えている。　彼らは今２２歳、あの試合がきっかけで両チームとも仲良しになった。
相手監督のＭ先生は、抗議もせず静かに負けを認めた。

Ｍ先生は現在でも常に県内でもトップクラスのチームを育てる名監督である。

Ｍ先生との約束がある。『あのころの子供たちを集めてまた試合をしよう！そしてみんなで飲もうと・・・・』


今でも心に残る名勝負である。